用語集
オンラインゲームで使用されるネットワーク関連用語を解説します。
オンラインゲームで使用されるネットワーク関連用語を解説します。
基本用語
Ping(ピング) — サーバーとの往復通信時間をミリ秒(ms)で表したもの。低いほど良い
| 値 | 評価 | ゲームへの影響 |
|---|---|---|
| 20ms以下 | 優秀 | ほぼ遅延を感じない |
| 20-50ms | 良好 | 軽微な遅延 |
| 50-100ms | 許容 | 操作に若干の遅れ |
| 100ms以上 | 不良 | 明確な遅延、ゲームプレイに支障 |
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| レイテンシ(Latency) | 通信の遅延時間。Pingとほぼ同義で使われることが多い。厳密には片道の遅延を指すこともある。 |
ジッター(Jitter) — Ping値のばらつき。例えば、Pingが20ms→50ms→15ms→80msと変動する場合、ジッターが高い状態
| 値 | 評価 |
|---|---|
| 5ms以下 | 優秀 |
| 5-10ms | 良好 |
| 10ms以上 | 問題あり |
平均Pingが良くてもジッターが高いと、ゲーム体験が悪化します。特に格闘ゲームでは致命的です。
パケットロス(Packet Loss) — 送信したデータが相手に届かずに失われること。パーセンテージで表される
| 値 | 評価 |
|---|---|
| 0% | 理想 |
| 0.5%以下 | 許容 |
| 1%以上 | 問題あり |
NAT関連
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| NAT(Network Address Translation) | プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを変換する技術。家庭のルーターは通常NAT機能を持つ。 |
NATタイプ — NAT環境の「開放度」を表す分類
| タイプ | PlayStation | Xbox | 接続性 |
|---|---|---|---|
| オープン | タイプ1 | オープン | 全員と接続可能 |
| モデレート | タイプ2 | モデレート | ほぼ全員と接続可能 |
| ストリクト | タイプ3 | ストリクト | 同じタイプ同士で接続不可 |
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| 二重NAT(Double NAT) | NAT機能を持つ機器が2つ直列に接続されている状態。ISPのルーターと自前ルーターを併用すると発生しやすい。NATタイプが悪化する原因。 |
| UPnP(Universal Plug and Play) | アプリケーションが自動的にルーターのポートを開放できる機能。ゲームで必要なポートを自動で開ける。 |
ポート・プロトコル
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| ポート(Port) | 通信の「入り口番号」。0-65535の番号があり、アプリケーションごとに使用するポートが決まっている。 |
| ポート開放(Port Forwarding) | ルーターで特定のポートへの通信を、内部の特定機器に転送する設定。NATタイプ改善に使用。 |
| TCP(Transmission Control Protocol) | 信頼性重視の通信プロトコル。データの到着を保証するが、オーバーヘッドがある。 |
| UDP(User Datagram Protocol) | 速度重視の通信プロトコル。データの到着保証はないが、低遅延。ゲームのリアルタイム通信で多用。 |
| DMZ(Demilitarized Zone) | ルーターで特定の機器をファイアウォールの外に配置する設定。NATタイプがオープンになるが、セキュリティリスクあり。 |
回線・接続
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| 帯域幅(Bandwidth) | 通信回線の「太さ」。Mbps(メガビット毎秒)で表される。ダウンロード速度やストリーミングに影響。 |
ゲームのプレイ自体には10Mbpsあれば十分。100Mbps以上が必要になるのはアップデートのダウンロード時のみ。
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| Mbps | メガビット毎秒(1秒間に転送できるメガビット数) |
| Gbps | ギガビット毎秒(1Gbps = 1000Mbps) |
| スループット(Throughput) | 実際に達成できる通信速度。理論値より低くなる。 |
| IPv4 / IPv6 | インターネットプロトコルのバージョン。IPv6は新しい規格で、アドレス枯渇問題を解決。IPoE(IPv6)は混雑を避けやすい。 |
| PPPoE | 従来の接続方式。混雑しやすい |
| IPoE | IPv6で使用される新方式。混雑を回避しやすい |
ネットワーク機器
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| ルーター(Router) | 複数のネットワークを接続し、データの経路を制御する機器。家庭ではインターネットとローカルネットワークを接続。 |
| モデム(Modem) | 回線信号(光、CATV等)をデジタル信号に変換する機器。ONU(光回線終端装置)もモデムの一種。 |
| ONU(Optical Network Unit) | 光回線の終端装置。光信号を電気信号に変換。 |
| スイッチ(Switch / Switching Hub) | 複数の機器を有線LANで接続するための機器。ルーターのLANポートが足りない時に使用。 |
| アクセスポイント(Access Point) | Wi-Fi電波を発信する機器。ルーターに内蔵されていることが多い。 |
Wi-Fi関連
Wi-Fi 5 / 6 / 6E / 7 — Wi-Fiの世代を表す名称
| 名称 | 規格 | 最大速度 | 周波数 |
|---|---|---|---|
| Wi-Fi 5 | 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz |
| Wi-Fi 6 | 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4/5GHz |
| Wi-Fi 6E | 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4/5/6GHz |
| Wi-Fi 7 | 802.11be | 46Gbps | 2.4/5/6GHz |
2.4GHz / 5GHz / 6GHz — Wi-Fiで使用する周波数帯
| 周波数 | 特徴 |
|---|---|
| 2.4GHz | 障害物に強い、混雑しやすい、速度は低め |
| 5GHz | 高速、障害物に弱い、干渉少ない |
| 6GHz | 最高速、障害物に弱い、対応機器限定 |
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| SSID | Wi-Fiネットワークの名前。 |
| MU-MIMO | 複数機器と同時に通信できる技術(Multi-User Multiple-Input Multiple-Output)。 |
ゲーム用語
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| ロールバック(Rollback) | ネットコードの一種。遅延を予測して先行入力し、間違っていた場合に巻き戻す方式。格闘ゲームで主流。 |
| ディレイベース(Delay-based) | ネットコードの一種。遅延分だけ入力を遅らせる方式。遅延が一定なら安定するが、変動に弱い。 |
| P2P(Peer to Peer) | プレイヤー同士が直接通信する方式。サーバーを介さない。 |
| デディケートサーバー(Dedicated Server) | 専用のゲームサーバーを介して通信する方式。公平性が高い。 |
| マッチメイキング | プレイヤーを自動でマッチングさせるシステム。 |
| ラグ(Lag) | 通信遅延による操作の遅れ。 |
| ラグスイッチ | 意図的に通信を遅延させる不正行為用の機器・ソフト。 |
QoS関連
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| QoS(Quality of Service) | 通信の優先度を制御する機能。ゲーム通信を優先させることで、他の通信による影響を軽減。 |
| バッファブロート(Bufferbloat) | ネットワーク機器のバッファが大きすぎることで発生する遅延。大容量ダウンロード中にゲームの遅延が急増する原因。 |
| SQM(Smart Queue Management) | バッファブロートを軽減するための高度なQoS技術。 |
情報元: ネットワーク技術標準・業界用語